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ホスピスとは?終末期のケア内容や緩和ケアとの違いを理解しよう

2024年04月30日

ホスピスとは、簡単にいうと終末期の患者に対し、その人らしい生活を支えるためのケアを提供する施設またはサービスを指します。

この記事では、ホスピスケアの基本、終末期ケアの役割、そして緩和ケアとの違いについて詳しく説明します。

ホスピスとは?終末期のケア内容や緩和ケアとの違いを理解しよう

ホスピスケアの基礎知識

ホスピスケアは、緩和ケアの一環として、終末期近くの患者に重点を置いたケアを提供します。

このケアの主目的は、患者が穏やかで尊厳を持って生活の最終段階を迎えられるようサポートすることです。

痛みやその他の症状の管理に加えて、心理的、社会的、さらにはスピリチュアルな援助も含まれます。

ホスピスケアは、家族も含めたサポートを行う点が特徴で、家族の心理的負担の軽減も目指します。

終末期ケアとしてのホスピスの役割

終末期ケアにおけるホスピスの役割は大変重要です。

この段階にある患者は、治療による治癒を目指すのではなく、残された時間を可能な限り質の高いものにすることが求められるため、ホスピスケアが非常に役立ちます。

そのために、ホスピスチームは多職種で協働し、患者の肉体的苦痛の緩和だけでなく、精神的なサポートも提供します。

緩和ケアとホスピスケアの定義

緩和ケアは、重篤な疾患を持つ患者に対し、症状の緩和と生活の質の向上を目指して提供される包括的な支援です。

一方、ホスピスケアはその一部であり、特に終末期に近い患者に特化したサービスを指します。

両者は密接に関連していますが、ホスピスケアはより生命の終末に焦点を当てた緩和ケアの形態です。

ホスピスケアの対象となる患者

ホスピスケアの対象となる患者は、重篤な疾患や末期疾患を抱えており、治療の選択肢が限られている場合があります。

通常、医師が予後を見積もり、患者の状況が末期であると判断した際に、ホスピスケアが検討されます。

これには、がんや心不全、ALS(筋萎縮性側索硬化症)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの疾患が含まれます。

また、高齢者においては、身体的な虚弱や多臓器不全がホスピスケアの対象となることがあります。

ホスピスでは、これらの患者に対して、残された時間を穏やかに過ごせるよう積極的に支援を行います。

緩和ケアが必要な重篤病患者の特徴

緩和ケアが必要とされる重篤病患者は、一般的に治療による完全な回復が難しい状態にあります。

これらの患者は、日常生活に大きな制限が生じることが多く、痛みや苦痛、その他の複数の症状に悩まされます。

これらの症状の緩和を通じて、患者の生活の質の向上を図ることが緩和ケアの目的です。

緩和ケアとホスピスケアの違い

緩和ケアとホスピスケアは共に患者の苦痛を和らげ、より良い生活の質を支援する目的で行われますが、そのアプローチや提供されるサービスの場所など、いくつかの点で異なります。

以下では、その主な違いについて解説します。

目指すケアの質の違い

緩和ケアの目標は、病状の進行を抑えつつ患者の生活の質を向上させることです。

一方、ホスピスケアは、生命の終末期にある患者が尊厳を持って最後の時を過ごせるよう支援することに重点を置いています。

ホスピスケアでは患者だけでなく、その家族にも平穏をもたらすことを目指しています。

サービスの提供場所と形態

緩和ケアは病院、在宅、専門の緩和ケア施設など、患者の状態やニーズに応じて多様な場所で提供されます。

対してホスピスケアは、主にホスピス施設や患者の自宅で提供され、生活の終末期に特化した環境と支援が整えられています。

治療目標とケアの焦点

緩和ケアは症状の管理と共に、可能な限り病状の進行を遅らせることも目標としています。しかし、ホスピスケアの治療の焦点は、症状の軽減と患者の快適性の最大化です。

ホスピスでは、治療による延命よりも患者の現在の質の向上が優先されます。

チーム構成と役割の違い

緩和ケアチームには医師、看護師、社会福祉士、心理カウンセラー、治療士などが含まれますが、ホスピスチームはこれに加えて、宗教的なサポートを提供する職員などが加わることが一般的です。

ホスピスチームの目標は、患者とその家族が精神的、感情的にもサポートを受けられる環境を整えることにあります。

ホスピスケアの1日

ホスピスケアの一日は、患者の個別のニーズとケアプランに基づいて構築されます。

一般的なプラン例は以下の通りです。


  • 患者の快適さや身体的な状態を確認し、必要な医療や薬物療法を提供します。
  • 昼間
    リラックスした雰囲気の中で患者が家族や友人と交流する機会が与えられます。
    同時に、痛みや不快感の管理が継続されます。
  • 午後
    心理的な支援や精神的なケアが提供され、患者と家族が感情や不安を共有し、その場で対処する支援が行われます。
  • 夕食後
    リラックスした環境で音楽療法やアロマセラピーなどのリラクゼーション活動が行われ、患者の心身の安定を促します。
  • 夜間
    患者が安心して眠るための環境が整えられます。


看護師や医師が常に患者の側におり、必要に応じてサポートを提供します。

全体として、ホスピスケアの一日は患者の身体的、精神的、社会的な側面を総合的に支援し、その人生の最期を穏やかで尊厳あるものにするための努力が続けられます。

まとめ:終末期のケアの理解を深める

この記事を通じて、ホスピスケアと緩和ケアの重要な役割とその違いを理解することができました。

終末期にある患者やその家族への適切なサポートは、非常に大切なものです。

これらの知識を持つことで、必要な時に適切なケアを求めやすくなります。

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